ことし3月、千葉県成田市で見つかった重さが1キロ近い航空機の部品は3か月以上たっても、どの航空会社が落下させたものか判明していないことがわかりました。国土交通省はすべての航空会社に対し、改めて落下物の防止対策を徹底することにしています。
ことし3月、成田市西大須賀の住宅近くの山林で、重さが1キロ近い航空機のアンテナが落下しているのが見つかりました。
国土交通省が調査した結果、アンテナはヨーロッパの航空機メーカー、エアバス社の機体の部品であることはわかりましたが、「シリアルナンバー」が欠損していたため、落下させた航空会社の特定は困難だということです。
また、成田空港に就航し、エアバス機を運航している38の航空会社にこの部品が落下したケースがないか問い合わせましたが、いずれも「該当はない」という回答だったということです。
国土交通省は航空機からのパネルなどの落下が相次いでいることから、落下しやすい部品の改修や点検間隔の短縮など、190項目に上る対策を今年度中にすべての航空会社に義務づける方針です。
国土交通省は「調査は続ける一方、航空会社には改めて落下物の防止対策を徹底したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB