新年となり、新潟県糸魚川市の大規模火災で被災した人たちも、生活の再建に向けて動きだしています。
このうち、1910年創業の水道設備会社では、3階建ての建物のうち、2階と3階が全焼、事務所があった1階も水浸しになるなど、被害を受けました。
4日は、社員たちが事務所に残された機材を焼けた会社の近くに建てた仮設の事務所に運び込み、使えるかどうか確認していました。
また、運び出したパソコンがうまく起動するかどうかも確認していました。水道設備会社の社長の井上一則さんは、「多くの励ましの言葉を頂き、感謝しています。祖父の代から続くこの場所で、1日も早く営業を再開するため頑張ります」と話していました。
また、火災で自宅が半焼した老舗の和菓子店も、大みそかに営業を再開し、4日も大勢の客が訪れていました。
和菓子店の6代目店主、安田貴志さんは、「家は焼けましたが、店だけでも残ってよかったです。これからもお菓子を作っていいという意味だととらえて、被災者たちに元気を与えていきたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB