“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山県の会社社長が、急性覚醒剤中毒で死亡してから24日で1か月になります。警察は、容疑者を特定せず殺人の疑いで捜査を進め、覚醒剤を摂取した経緯の解明を急いでいます。
和歌山県田辺市の会社社長、野崎幸助さん(77)は、先月24日に自宅で急性覚醒剤中毒で死亡しました。
警察は、体に注射の痕がないなど不審な点があったことから、容疑者を特定せず殺人の疑いで自宅や会社などを捜索し、捜査を進めていますが、捜査関係者によりますと、これまでに覚醒剤は見つかっていないということです。
また、同じ時期に突然死んだ飼い犬を自宅の庭から掘り返して詳しく調べましたが、覚醒剤の成分は検出されなかったということです。
警察は、会社に保管されていた大量のビールの空き瓶を押収し鑑定するとともに、交友があった人から任意で事情を聴き、野崎社長が覚醒剤を摂取した経緯の解明を急いでいます。
野崎社長は資産家として知られ、数多くの女性との交際をつづった自伝のタイトルから”紀州のドン・ファン”と呼ばれていました。
-- NHK NEWS WEB