天皇皇后両陛下は24日、皇后さまが育った旧正田邸の跡地の公園を訪れ、散策を楽しまれました。
両陛下は24日夕方、東京 品川区にある旧正田邸の跡地に造られた公園「ねむの木の庭」を訪ねられました。公園の名前は、皇后さまが高校生のときに作詞された「ねむの木の子守歌」にちなんで名付けられたものです。
ここには、皇后さまが皇太子妃のときにイギリスから贈られた「プリンセス・ミチコ」というオレンジ色のバラなど、合わせて80種ほどの植物が植えられています。
両陛下は、公園の管理を委託されている会社の職員などから植物について説明を受けながら、公園の中を20分近く散策し、大きく茂って綿毛のような花をつけたネムノキを見上げたり、ハーブの花の香りを楽しまれたりしました。
天皇陛下は植えられた木々を見ながら、「大きくなりましたね」と述べられ、皇后さまは「プリンセス・ミチコ」が見頃を過ぎても多くの花をつけているのを見て、「よく咲いていますね」と話されたということです。
公園の周りには近所の人などおよそ170人が集まり、両陛下はにこやかに手を振られていました。
-- NHK NEWS WEB