地方銀行の再編が相次ぐ中、三重県に本店を置く三重銀行と第三銀行が経営基盤の強化を目指して経営統合を検討していることが明らかになりました。
関係者によりますと、三重県四日市市に本店を置く地方銀行の三重銀行と松阪市に本店を置く第二地方銀行の第三銀行は経営統合を検討しているということです。
2行を合わせた総資産は3兆9000億円余りで、統合が実現すれば5兆3000億円余りの県内最大手の地方銀行、百五銀行に近づきます。三重銀行は三重県北部が、第三銀行は南部が主な営業地域となっていて、統合によって相互に補完し合って経営基盤を強化する狙いがあるものと見られます。
これについて、三重銀行は「本件を含めさまざまな経営上の検討を行っている」とコメントしているほか、第三銀行も「さまざまな検討を行っている」とコメントしています。
地方銀行をめぐっては人口減少による市場の縮小や長期化する低金利で利益が出にくくなっていて、去年10月、茨城県の常陽銀行と栃木県の足利ホールディングスが経営統合して、めぶきフィナンシャルグループが発足するなど、経営基盤の強化に向け再編の動きが加速しています。
-- NHK NEWS WEB