手や腕に障害のある人にスマートフォンを簡単に操作してもらおうと、画面上のどこからでも指を滑らせる動きで、電話やメールなどの機能を使えるようにするアプリが開発されました。
NTTドコモが開発した「シンプルフリック」というアプリでは、よく使う電話番号やメールの宛先、それにアプリやインターネットのサイトを画面の上下左右の四方に、アイコンとして事前に配置します。
指先や手首、腕などに障害があると、画面の狭い範囲を的確にタップすることが難しいということですが、このアプリでは使いたいアイコンがある方向に指を滑らせる「フリック」操作をするだけで、簡単に選択できるということです。
アプリの開発に協力したNTTグループの38歳の男性社員は「細かい操作が苦手で、よく押し間違いをしてしまうが、このアプリは大きな動作で操作でき、間違いを防げそうだ」と話していました。
アプリは26日からまず、iPhone向けに無料で配信され、ドコモ以外の通信会社でも利用できるということです。
NTTドコモの佐々木明彦主査は「バリアフリーや災害時の避難の情報を得るのにもスマホの操作は重要で、今後も意見を聞いて改良していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB