ヨーロッパで販売された「メルセデス・ベンツ」のディーゼル車に排ガスを不正に制御する装置が搭載されていた問題で日本法人の社長が取材に応じ、日本に輸入している車にも不正があるかどうか調査を進めていることを明らかにしました。
「ダイムラー」がヨーロッパで販売したメルセデス・ベンツのディーゼル車をめぐっては、ドイツ政府が今月11日、有害な排ガスの量を少なくみせる不正ソフトを搭載していたと発表し、ヨーロッパで77万4000台をリコールする問題に発展しています。
メルセデス・ベンツの日本法人の上野金太郎社長は25日開かれた新型車の発表会で取材に応じ、「詳細はわかっていない段階で、もうしばらく時間をいただいて一つ一つ返答できるようにしたい」と述べ、日本で販売している輸入車にも不正があるかどうか調査を進めていることを明らかにしました。
会社によりますと、リコールをした車種のうち日本に輸入しているのは、乗用車の「Cクラス」と、SUVの「GLC」の2車種です。
この2つの車種には、原則、日本向けのソフトウエアが搭載されていますが、日本国内の規制に対して不正があったかは、今の時点ではわからないとしています。
-- NHK NEWS WEB