埼玉県春日部市で、夏に向けて特産の麦わら帽子の生産が最盛期を迎えています。
春日部市では明治時代に農閑期の農家の副業として麦わら帽子作りが始まったと言われ、市の特産品としていまも3つの店で生産が続けられています。
春日部市赤沼にある帽子作りの工房では、職人たちがミシンを使って、長い1本のひも状に編まれた麦わらを、帽子の形になるように縫い上げていきました。
飾りなどをつけたあと、専用のプレス機やアイロンを使って一つ一つ形を整えて帽子を完成させていました。
この帽子店ではことし、東京・上野動物園のジャイアントパンダ、「シャンシャン」の人気にあやかって、パンダをモチーフに目や耳などがついた子ども用の帽子を初めて生産し、人気を集めているということです。
株式会社田中帽子店の田中優さんは「例年どおりいい帽子ができています。たくさんかぶって帽子と一緒に楽しい夏の思い出を作ってほしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB