世界的に電気自動車の普及が進むなか中国最大手の電気自動車メーカーが、自動車用電池の大規模な工場を建設し、拡大する市場にいち早く対応しようという中国メーカーの動きが、電池の分野でも活発になっています。
新しい工場は、中国の電気自動車最大手の「BYD」が、中国内陸部の青海省西寧に建設しました。
27日は記念の式典が現地で開かれ、BYDの王伝福会長は、「世界的に車の電動化の流れは確固たるものだ。新エネルギー車の産業がさらに拡大し、電池産業も大きな発展の余地があると信じている」と述べました。
新たな工場の生産能力は、来年すべてのラインが稼働すると容量に換算し、24ギガワットアワーとこのメーカーの電気自動車57万台以上に相当し、世界有数の規模です。生産する電池は、ほかの自動車メーカーに販売することも検討しているということです。
中国政府は、電気自動車などの新エネルギー車を将来の基幹産業と位置づけ、2025年の販売台数を国内で700万台まで伸ばす目標を掲げていて、重要部品の電池についてもメーカーに補助金を出すなどして育成しています。このため中国では電池メーカーが急成長していて、先月には電池専業メーカー最大手が日本に営業と開発の拠点を設けるなど、拡大する市場にいち早く対応しようという動きが電池の分野でも活発になっています。
-- NHK NEWS WEB