兵庫県豊岡市の自動車専用道路のトンネル工事を請け負った準大手ゼネコンの「フジタ」の現場責任者が、工事の品質検査の担当業者に現金を渡したとして、贈賄の疑いで逮捕されました。警察は、検査で手心を加えてもらおうとしたとみて調べています。
逮捕されたのは、贈賄側が、東京 渋谷に本社がある準大手ゼネコン「フジタ」の社員、鈴木英明容疑者(42)で、兵庫県養父市のコンサルタント会社の社長、渡邊健児容疑者(50)も収賄の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、フジタは、国が発注した兵庫県豊岡市にある北近畿豊岡自動車道のトンネル工事を請け負っていましたが、工事の品質検査を行う渡邊社長の会社の口座にフジタから先月までのおよそ1年間に、およそ330万円が振り込まれていたということです。
警察は、この一部が工事の現場所長だった鈴木容疑者が、検査に手心を加えてもらうため渡した賄賂だったと見て調べています。
警察は、捜査に影響があるとして2人の認否を明らかにしていません。
フジタは「警察の捜査中のため、現時点でコメントを差し控えるが、捜査に真摯(しんし)に協力したい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB