静岡県沼津市に本店がある地方銀行、スルガ銀行の株主総会が28日開かれ、シェアハウスのオーナーへの融資をめぐる問題の経緯や再発防止策などについて株主から厳しい発言が相次ぎました。
スルガ銀行の株主総会は午前10時から静岡県沼津市で行われ、問題の経緯や再発防止策を説明するため、銀行側が例年の6倍にあたる600人が入れる会場を用意し、総会が始まる1時間以上前から株主が行列を作りました。
スルガ銀行では、融資を行ったシェアハウスのオーナーたちが、運営会社の経営破綻によって賃料収入を得られないまま多額の借金を抱える問題が起き、ことし3月期の決算では7年ぶりの減益となりました。
出席した株主によりますと、総会では株主から、シェアハウスのオーナーへの融資に関する質問が相次ぎ、真相究明を求める声や、経営陣の責任を追及する声も上がったということです。
このあと岡野光喜会長や米山明広社長ら取締役の選任などの議案が承認され、総会は例年よりも3時間ほど長い3時間半で終わりました。
-- NHK NEWS WEB