10年前、福岡市博多区で大手建設会社「大林組」の社員などが乗った車に拳銃が発砲された事件で、警察は28日夜、特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団の幹部ら4人を殺人未遂などの疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団の幹部で福岡県春日市に住む田中幸雄容疑者(51)や工藤会系の元暴力団員ら合わせて4人です。
この事件は10年前の平成20年1月、福岡市博多区下川端町のオフィスビルの駐車場に、このビルに入居している大手建設会社「大林組九州支店」の社員などが乗った車が入ろうとしたところ、男が突然、車の前に飛び出し、拳銃を数発発砲したものです。
けが人はなく警察は逃げた男の行方を捜査していました。その結果、防犯カメラの映像などから田中容疑者ら4人が事件に関わった疑いが強まったとして、28日夜、殺人未遂と銃刀法違反などの疑いで4人を逮捕しました。警察は4人の認否を明らかにしていません。
当時、福岡県内では大林組が北九州市内で請け負った工事をめぐって、下請けの建設業者などが狙われる事件が相次いでいて、警察は関連についても捜査することにしています。
-- NHK NEWS WEB