千葉県が世界の産出量の20%ほどを占めるヨウ素を活用した製品の開発を進めようという拠点が千葉大学に完成し、記念の式典が開かれました。
千葉県東部の茂原市やいすみ市などには天然のヨウ素が豊富に埋蔵し、千葉大学によりますと、産出量は世界の20%ほどを占めています。
地元の天然資源を活用した製品の開発を進めるため、千葉大学は、千葉市稲毛区のキャンパスに「千葉ヨウ素資源イノベーションセンター」を建設し、29日、記念の式典を開いて完成を祝いました。
センターは4階建てで、分析や実験に使うさまざまな装置が設置され、企業なども使えるようにして、次世代の太陽電池や画像診断に使う造影剤をはじめとした製品の研究・開発に取り組むということです。
千葉大学の徳久剛史学長は「大学と企業が協力することで、価値の高いヨウ素の製品を開発するための体制が整った。今後の成果を期待したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB