国内の企業に投資する個人の株主が、株価の回復傾向などを背景に、昨年度初めて延べ5000万人を超えたことがわかりました。
東京や名古屋など国内４つの証券取引所が行った調査によりますと、上場企業に投資する個人の株主は、昨年度延べ5129万人でした。これは前の年度より160万人余り多く、個人の株主は初めて5000万人を超えました。
個人株主が増えた背景には、昨年度、株価が回復傾向だったことや上場企業が株式の売買の単位を1000株から100株に引き下げる動きが進み、より少ない金額で投資できるようになったことがあると見られます。
また、ことし３月末時点の投資家ごとの株式の保有金額では、海外の投資家が全体の30.2％で前の年度より0.1ポイント増えたほか、個人の投資家は17％で0.1ポイント減りました。
一方、信託銀行は20.4％と0.8ポイント増え増加が目立っています。これは大規模な金融緩和を続ける日銀が、信託銀行を通じて株式を運用に組み込んだＥＴＦ＝上場投資信託を大量に購入しているためで、株式市場での日銀の存在が大きくなっています。
-- NHK NEWS WEB
