9日に株価が急落した東京株式市場は、アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ氏の大胆な経済政策への期待感から、10日は一転して全面高の展開となり、日経平均株価は、ことし最大の上げ幅となりました。
9日に900円以上の急落となった東京株式市場は、10日は一転して全面高の展開となり、株価は一時9日と比べて1100円以上値上がりしました。日経平均株価の終値は、9日より1092円88銭高い、1万7344円42銭となり、ことし最大の上げ幅となりました。東証株価指数=トピックスは、75.19上がって、1376.35でした。
1日の出来高は32億33万株でした。
東京株式市場は、アメリカ大統領選挙の開票が進む中での取り引きとなった9日は、市場の予想に反してトランプ氏の優勢が伝わり、世界経済の先行きが不透明感を増したとして売り注文が殺到し、株価は900円以上の下落となりました。
一夜明けた10日は、大統領選挙に合わせて行われた連邦議会選挙で共和党が上下両院を押さえたこともあって、トランプ氏の規制緩和や大型減税など大胆な経済政策への期待感が広がり、株価は一転して大幅な上昇となりました。
市場関係者は「外国為替市場で円安が進み、輸出関連の銘柄が買われたことも株高の流れを加速させた。トランプ氏は10日にオバマ大統領と会談する予定で、今後の政策についてどのような発言をするのかが注目されている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB