富山市の交番で拳銃が奪われ、警察官と警備員の2人が殺害された事件で30日、2人の告別式が営まれ、友人や関係者が別れを惜しみました。
今月26日、富山市久方町の奥田交番で稲泉健一警部補(46)が殺害されて拳銃を奪われ、近くの小学校で警備員の中村信一さん(68)が、この拳銃で撃たれて死亡しました。
このうち、稲泉警部補の告別式は午前10時から富山市の葬儀場で営まれ、警察の関係者などおよそ300人が参列しました。
参列者によりますと、式では同期の警察官の代表が「責任感が強く真面目な君は同期生の誇りです」と述べ、突然の死を悼んだということです。また稲泉警部補の息子が「お父さんのことを忘れないでください」と話したということです。
そしてひつぎを乗せた車が出発すると、参列した人たちはハンカチで涙を拭うなどしながら別れを惜しんでいました。
地元の地区センターに勤める50代の男性は「防犯や交通安全の指導をしてもらいました。なぜあんなに優しくいい人が殺されたのか、はがゆい気持ちです」と話していました。
一方、警備員の中村さんの告別式は午前11時から富山市の葬儀場で営まれました。式には中村さんの知人や会社の関係者およそ150人が参列し、警備会社の上司が弔辞を読み上げたということです。
最後にひつぎを乗せた車が葬儀場を後にすると、参列した人たちは手を合わせて見送っていました。
-- NHK NEWS WEB