大手デパート各社は、この夏のセールを2回に分けて行うことになりました。主力の衣料品の販売が振るわない中、業界で足並みをそろえててこ入れを図るのが狙いです。
夏のセールを2回行う取り組みは、日本百貨店協会などがことし初めて企画しました。
大手デパートはほぼ全社が参加する見込みで、来月半ばごろまでの、春物と初夏向けの衣料品を中心とする1回目に続いて、来月末からは夏物を中心に2回目を実施します。セールの期間は会社によって異なりますが、長いところでは8月のお盆まで続けるということです。
デパート業界では、ネット通販や低価格の専門店との競争で夏のセールの売り上げが低迷しています。このため各社としては、足並みをそろえてセールのてこ入れを図ることで集客効果を高め、売り上げの回復につなげたい考えです。
東京・銀座にある大手デパートの担当者は「2回にわたるセールの期間中、夏祭りなどのイベントも企画し、多くの客を呼び込みたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB