高円宮家の三女の絢子さまと、東京の大手海運会社に勤務する守谷慧さんの婚約の内定が2日午前、正式に発表されました。このあと午後3時から、絢子さまが守谷さんとともに記者会見に臨まれます。
宮内庁では2日午前11時前から加地隆治宮務主管が記者会見し、「絢子女王殿下には、本日、守谷慧氏と御婚約が御内定になりました」と発表しました。
そして、絢子さまのこれまでの活動を振り返り、「数多くの公的なご活動に取り組まれる中で、多くの人々と親しく接してこられたと思います。まさに女王としての役割を十分に果たしてこられたものと思います」と述べました。
絢子さまは、故・高円宮さまと、高円宮妃の久子さまの三女で、27歳。おととし、城西国際大学の大学院の修士課程を修了し、皇族としての公務にあたる一方で、去年6月から城西国際大学の研究員を務められています。
お相手の守谷慧さん(32)は大手海運会社「日本郵船」に勤務し、困難な状況にある世界の子どもたちを支援する東京のNPO法人の理事も務めています。
絢子さまは去年12月、久子さまの紹介で守谷さんと知り合い、交際を深められてきたということです。
2日は、発表に先立って絢子さまが久子さまと皇居を訪れ、皇后さまに婚約の内定を報告されました。
一緒に報告を受ける予定だった天皇陛下は、脳貧血による体調不良のため予定を取りやめられ、皇后さまが天皇陛下のお祝いの気持ちを伝えられたということです。
お二人の婚約は、来月、一般の結納にあたる「納采の儀」と呼ばれる儀式が行われて正式に決まり、結婚式はことしの10月29日、東京の明治神宮で行われます。
絢子さまは、午後3時から守谷さんとともに記者会見に臨み、婚約内定の心境や交際の経緯などについて話される見通しです。
-- NHK NEWS WEB