外国人技能実習の適正な実施や実習生の保護を図る法律が施行されて初めて、法務省は実習生を受け入れていた愛媛県の業者が、実習生とは別の中国人を不法就労させていたとして、この業者の技能実習計画を取り消しました。
法務省によりますと、中国人の技能実習生を受け入れていた愛媛県宇和島市にある縫製業者がことし2月から4月にかけて、実習生とは別の中国人2人を不法に就労させていたとして、入管難民法の罪で罰金の略式命令を受けました。
これを受けて法務省は3日、この業者の技能実習計画を取り消したと発表しました。
外国人が日本で働きながら技術を学ぶ「外国人技能実習制度」をめぐっては、実習の適正な実施や実習生の保護を図るため、企業などへの指導・監督を強化した法律が去年11月に施行されていて、今回の取り消しは、法律施行後初めてです。
-- NHK NEWS WEB