東京 青梅市が発注した道路の改修工事をめぐって、入札前に見積もり金額などをほかの業者と相談するなどして談合を取りしきったとして、警視庁は市の建設業協会の会長を務める建設会社の代表取締役を逮捕しました。業者の間で談合が常態化していたとみられ、警視庁は詳しい経緯を調べることにしています。
逮捕されたのは東京 青梅市の建設業協会の会長で、建設会社「酒井組」の代表取締役、酒井政修容疑者(62)です。
捜査関係者によりますと、去年4月、青梅市が発注した道路の改修工事をめぐって、入札前に見積もり金額などをほかの業者と相談するなどして談合を取りしきったとして、入札妨害の疑いが持たれています。
酒井容疑者は5日朝6時半ごろ、市内の自宅を出る際、報道陣の問いかけに対して「なにも言うことはない」などと話していました。
この工事は、斜面が崩れるのを防ぐために道路脇に壁面を設置するもので、最終的に「酒井組」が予定価格の90%を超える9700万円で落札しています。
酒井容疑者はおよそ10年間にわたって市の建設業協会の会長を務めているということで、警視庁は長年、業者を取りしきるなどして談合が常態化していたとみて、詳しい経緯を調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB