東京と埼玉県を結ぶ東武東上線は、送電トラブルのため5日朝8時前から6時間半近く一部の区間で運転の見合わせが続きました。停車した列車では座席のシートを取り外して乗客が線路上に降り、近くの駅まで徒歩で移動するなど影響が出ました。
東武鉄道によりますと、東武東上線は、5日朝8時前、練馬区にある変電所から上り線の列車に電気が送れなくなったため、埼玉県の小川町駅と東京の池袋駅の間の上り線で運転を見合わせました。
この影響で、下赤塚と東武練馬の間に3本の列車が停止し、東武鉄道は復旧に時間がかかるとして乗客を列車から降ろし、近くの駅への誘導を行いました。
当時は通勤や通学の時間帯で、乗客は車内の座席シートを取り外してドアから線路上に向けて斜めに傾け、スロープのようにして線路上に降りたということです。
47歳の会社員の乗客の男性は「午前8時前に走行中に車内の電気が2回ほど点灯と消灯を繰り返したあと停車しました。2時間ほど車内で待機しましたが、冷房は動いていて、乗客は電話やメールで連絡をとるなど混乱した様子はありませんでした」と話していました。
この影響で、その後も一部の区間で運転の見合わせが続き、午後2時21分ごろに運転を再開するまでのおよそ6時間半近くにわたって運転を見合わせるなど影響が出ました。
-- NHK NEWS WEB