山口県岩国市では土砂崩れや浸水の被害が相次ぎ、海外でも人気の日本酒「獺祭」を製造している酒造メーカーでも、酒蔵が浸水する被害を受け、酒造りができない状態になっています。
岩国市周東町の獺越地区にある酒蔵メーカーの旭酒造では、7日の大雨で酒蔵がおよそ80センチの高さにまで水につかり、倉庫で保管していた原料の米が被害を受けたほか、停電が続いて温度管理に必要な空調などの機器が使えず、酒造りができない状態になっているということです。
8日は、社員およそ20人が出て、水につかった酒瓶を処分する作業などに当たりましたが、元どおりに出荷できるようになるまでには2か月から3か月ほどかかり、40万本から60万本の生産に影響が出る見込みだということです。
海外でも人気の「獺祭」はこの酒蔵だけで製造されています。
桜井一宏社長は「大きな被害が出たが、社員一丸となって一日も早く、獺祭を届けられるように頑張っていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB