深刻な通勤ラッシュを緩和しようと、東京都が朝の出勤時間をずらすことを呼びかける「時差Biz」と名付けられたキャンペーンが9日から始まりました。
このキャンペーンは、東京都が企業や自治体などと連携して去年から始めたもので、9日から始まったことしのキャンペーンには、去年の2倍以上となるおよそ740社が参加しています。
キャンペーンでは、都営地下鉄や東京メトロ、それに東急電鉄が平日の朝の時間帯に期間限定で臨時列車を運行するほか、参加企業が社員に出勤時間をずらすことを推奨する取り組みなどが行われます。
9日は、東京都の小池知事が東京・中央区の京橋駅を訪れ、キャンペーンの参加企業が早めに出勤をする人に飲み物を無料で配る様子を視察しました。
都は今回のキャンペーンを継続的に行うことを通じて、再来年の東京オリンピック・パラリンピックで大会期間中の鉄道の混雑緩和にもつなげたいと考えています。
視察後、小池知事は「あの手この手を、ハードもソフトも両面で続けていくことが快適通勤につながる。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、大会のスムーズな運営ができるように、いろいろな実験をしていきたい」と話していました。
今年度の時差Bizは、来月10日までおよそ1か月間行われるほか、冬の時期にも実施される予定です。
-- NHK NEWS WEB