JA全農は、農家が生産したコメを安定的に販売するため、「サトウのごはん」で知られる佐藤食品工業に出資することを決めました。
発表によりますと、JA全農=全国農業協同組合連合会は「サトウのごはん」のブランドでパック入りごはんを生産していて新潟市に本社がある佐藤食品工業と資本業務提携することで合意しました。
JA全農は今後、最大で10億円程度をかけて佐藤食品の株式を5%未満の範囲で取得することで調整をしています。
パック入りごはんは、共働きや単身世帯の増加などを背景に今後も消費が伸びることが見込まれており、JA全農としては、出資によって関係を強化し、農家が生産したコメを安定的に販売したい考えです。
一方、佐藤食品としても、加工食品に使う業務用のコメの生産が不足する中で、より安定的にコメを調達する狙いがあります。
JA全農は、ことし4月にコメの大手卸会社「木徳神糧」への出資を決めるなどコメの販売先との関係強化を進めています。
-- NHK NEWS WEB