川崎市に本社があるバス会社、川崎鶴見臨港バスは、売上金の着服を繰り返していたとして、59歳の営業所の副所長を懲戒解雇にしました。副所長は、売り上げを集計する機械に料理に使う金属製の網をさし込む手口で硬貨をすくい上げていたということで、被害額は8年間でおよそ5400万円に上るとみられています。
懲戒解雇になったのは、川崎鶴見臨港バスの横浜市にある鶴見営業所の59歳の副所長です。
会社によりますと、副所長は、運転手が持ち帰った運賃の売り上げを営業所で計算する際、集計用の機械から着服を繰り返していました。
料理に使う金属製の網を機械にさし込み、硬貨をすくい上げる手口で、被害額は8年間でおよそ5400万円に上るとみられています。
副所長が宿直の勤務をするたびに売上金に誤差が出たため、不審に思った会社がカメラを設置したところ、先月、着服の様子が写っていたということです。
社内調査に対し、副所長は「始めたらやめられなくなってしまった。旅行やアクセサリーを買うために使った」と話したということです。
会社は、副所長の口座に残っていたおよそ2000万円を返金させたうえで、今月6日付けで懲戒解雇にして、警察に被害届を提出したということです。
-- NHK NEWS WEB