アメリカ大統領選挙で、メキシコとの国境に壁を築くなどと主張する共和党のトランプ氏が勝利したことで、メキシコ経済が深刻な影響を受けるという見方が広がり、メキシコの通貨ペソは9日の外国為替市場でドルに対して一時、10%以上値下がりし最安値を更新しました。
共和党のトランプ氏は、メキシコの貿易にとって重要なNAFTA=北米自由貿易協定の見直しや、不法移民を防ぐため、メキシコとの国境に壁を築くといった主張を展開しています。
このため、トランプ氏が勝利したことで、メキシコ経済は深刻な影響を受けるという見方が広がりました。9日の外国為替市場では、メキシコの通貨ペソがドルに対して大きく売られ、一時、前日に比べて10%以上安い1ドル=20ペソ台後半まで値下がりし、最安値を更新しました。
また、メキシコの株式市場の代表的な株価指数も前日より、一時およそ4%値下がりし、終値でも2%余りの下落となりました。
市場関係者は「トランプ氏は不法移民の強制送還なども主張しており、最も大きな影響を受けるメキシコのペソが集中的に売り浴びせられている。トランプ氏の主張の中には議会の承認なしで大統領権限で実施できるものもあり、神経質な取り引きが続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB