ことし上半期のビールや発泡酒などの「ビール系飲料」の出荷量は、6年連続で過去最低を更新しました。この春にメーカー各社が行った業務用のビールの値上げが影響した形です。
大手ビールメーカー5社のまとめによりますと、ビールと発泡酒、第3のビールを合わせた「ビール系飲料」のことし1月から先月までの出荷量は、232万1554キロリットルでした。
これは、前の年の同じ時期を3.6%下回り、上半期としては6年連続で過去最低を更新しました。
種類別でみますと、第3のビールは1.9%増えた一方で、ビールが6.3%、発泡酒が8.4%減少しました。
メーカー5社は、物流コストの上昇を受けて3月から4月にかけて瓶ビールやたるづめのビールの値上げを行っていて、業務用を中心に販売が落ち込んだとしています。
各社は、需要が高まる夏場に向けてクラフトビールをはじめ、味や香りに特色を出した新商品を発売するなどして、需要の掘り起しを図る一方、販売が伸びているハイボールやチューハイなど、ビール以外の商品の品ぞろえも強化することにしています。
-- NHK NEWS WEB