今回の記録的な豪雨で広島県内ではJRの在来線を中心に運転の見合わせが相次いでいます。このため、山陽新幹線のJR東広島駅では在来線を利用できない人が新幹線で通勤・通学しようと連日混雑が続いています。
山陽新幹線の東広島駅では12日も午前7時ごろには通勤や通学で広島方面に向かう利用者が大勢訪れ、一時、入場制限が設けられたほか、駅の敷地の外までおよそ250メートルの列ができていました。
豪雨の影響で、JRの在来線では土砂の流入などのため運転の見合わせが長期化する区間も出ています。
このうち、通勤・通学でも利用が多い山陽線は広島県の海田市と岡山県の笠岡の間で12日も運転を見合わせています。JR西日本では、特例として、在来線の運転見合わせの区間の定期券や回数券を持っている利用者は新幹線を利用できる代替輸送を実施しています。
また、山陽新幹線と東広島駅と山陽線の西条駅とを結ぶ臨時のバスも7台運行していて、バス会社の社員が案内を繰り返していました。
列に並んでいた40代の会社員の女性は「しかたないとは思いますが暑い中で待つのは体力が奪われます。復旧を心待ちにしています」と話していました。
通学で利用している中学2年生は「無事に学校に行けるかすごく心配です」と話していました。
東広島駅の中田則之駅長は「すごいお客様の数で、駅員は休憩時間も使って対応をしています。体感としてはいつもの100倍くらいの人数に感じます。お客様にご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB