今回の記録的な豪雨の被災地では通信大手各社が公衆無線LANを無料で開放していますが、通信が暗号化されていないことから、総務省は、利用する際は個人情報やお金に関わる情報を入力しないよう呼びかけています。
今回の豪雨災害を受けて通信大手各社は、岡山県、広島県、愛媛県の全域で「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)というIDで公衆無線LANを無料で開放しているほか、避難所などにも無料の公衆無線LANが設置されています。
総務省によりますと、こうした無料の公衆無線LANは、被災した人たちや支援に当たる人たちが簡単にインターネットに接続でき、安否確認や情報収集を行う重要な手段となっています。
しかし、緊急時の利便性を優先して通信の暗号化などのセキュリティー対策は取られていないことから、第三者に通信内容を盗み見られるおそれがあるほか、何者かが「00000JAPAN」などに似せた偽のアクセスポイントを設けて情報を盗もうとするおそれもあるということです。
このため総務省は、こうした無料の公衆無線LANを利用する際には、個人情報やお金に関わるパスワードなどの情報を極力入力しないよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB