基本給やボーナスなどを合わせた去年11月の給与総額は平均で27万4000円余りと、前の年の同じ月を0.2%上回りました。一方、物価の上昇分を差し引いた実質賃金は0.2%減り、前の年の同じ月を11か月ぶりに下回りました。
厚生労働省が全国のおよそ3万3000の事業所を対象に行った調査の速報値によりますと、基本給やボーナス、残業代などを合わせた去年11月の給与総額は、働く人1人当たりの平均で27万4778円でした。これは、前の年の同じ月を0.2%上回りました。
一方で、物価が0.4%上昇したため、物価の上昇分を差し引いた実質賃金は0.2%の減少となり、11か月ぶりに前の年の同じ月を下回りました。厚生労働省は、「基本給は緩やかに増加を続けているが、物価の変動の影響もあるため今後の動向を注視したい」としています。
-- NHK NEWS WEB