先月、東海道新幹線の車内で乗客3人が刃物で殺傷された事件で、横浜地方検察庁は逮捕された22歳の男の刑事責任を問えるかどうか調べるため、13日からおよそ4か月にわたって専門家による精神鑑定を行うことになりました。
先月9日、新横浜駅と小田原駅の間を走行していた東海道新幹線の車内で、乗客がナタなどの刃物で切りつけられた事件では、兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)が死亡し、女性2人がけがをしました。
殺人と殺人未遂の疑いが持たれている住所不定・無職の小島一朗容疑者(22)はこれまでの警察の調べに対し「社会を恨んでいた。以前から人を殺したいという願望があり、誰でもよかった」などと供述していたということです。
横浜地検小田原支部は小島容疑者について、当時の精神状態のほか、刑事責任を問えるかどうかを詳しく調べる必要があるとして、13日から専門家による精神鑑定を行うことになりました。
精神鑑定はおよそ4か月にわたって行われ、検察は、鑑定結果などを踏まえて最終的に起訴するかを判断するものとみられます。
-- NHK NEWS WEB