東京都は、西日本を中心とした豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市の要請を受け、お湯で溶かさなくても赤ちゃんに飲ませることができる液体ミルク2000個を海外から緊急輸入して支援物資として届けることになりました。
赤ちゃん用の液体ミルクは、粉ミルクのようにお湯に溶かす手間がかからないこともあって欧米では普及していますが、国内ではこれまで製造する際の衛生基準がなかったため、大手メーカーによる製造・販売は行われていません。
東京都は、都内で大規模な災害が起きた際に液体ミルクを活用しようと、流通大手の「イオン」との間で液体ミルクを海外から緊急輸入してもらう協定を結びました。
こうした中、都は西日本を中心とした豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市から液体ミルクの提供を求める要請があったため、急きょイオンに対して液体ミルクの輸入を依頼したということです。
費用は都が全額負担し、イオンがフィンランドから液体ミルク2000個を輸入するということで、１週間から10日程度で倉敷市側に届く見込みだということです。
小池知事は「災害時はふだんあるものがなくなり、急に母乳が出なくなる母親もいる。これを機に液体ミルクが普及するきっかけになれば」と話していました。
-- NHK NEWS WEB
