財務省は、証券大手の「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が日本国債の先物取引の価格を不正に操作していたとして、有利な条件で国債の入札に参加できる権利を1か月間、停止することを決めました。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券をめぐっては、日本の長期国債の先物取引で価格を不正に操作していたとして先月、証券取引等監視委員会が2億円余りの課徴金を命じるよう金融庁に勧告しています。
これについて財務省は、会社側からの聞き取りで事実関係が確認できたとして、この会社に与えられている「国債市場特別参加者」と呼ばれる資格の権利を今月18日から1か月間、停止することを決めました。
「国債市場特別参加者」は、財務省から金融機関に与えられる資格で、国債の入札に有利な条件で参加でき、財務省と意見交換ができる権利があります。財務省は権利の停止とともに、会社側に対して、再発防止策を取りまとめるよう求めています。
-- NHK NEWS WEB