記録的な豪雨で土砂崩れが相次いだ愛媛県宇和島市では、特産の「みかん」畑に大きな被害が出ています。地元のJAでは、被害状況の把握のため、ドローンを使った上空からの調査を進めています。
宇和島市吉田町は、急傾斜の斜面を利用した特産のみかん作りが盛んですが、今回の豪雨で土砂崩れが相次ぎ、大きな被害が出ています。
宇和島市のJAえひめ南は、詳しい被害状況を把握するため、松山市の企業に依頼して、ドローンを使った上空からの調査を始めました。
14日は、地元のみかん農家が立ち会って3か所でドローンを飛ばしたところ、斜面の頂上付近からおよそ200メートルにわたって土砂崩れが起きているところもありました。
調査に同行した農家の男性は「あまりの被害で言葉にならないです」と話していました。
調査は16日まで行われ、JAえひめ南は、今回撮影した映像を豪雨の前と比較するなどして、被害状況を確認することにしています。
JAえひめ南吉田支所の中井健二所長は「みかんは地域の産業なので、復旧させたい。被害の全容を把握して県や市に向けた要請につなげたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB