画期的な技術をもとに新たなビジネスを展開する「スタートアップ」と呼ばれる企業に関して、日本とフランスは、双方の企業の提携や互いの国への進出を支援していくことになりました。
スタートアップと呼ばれる企業のうち、日本政府は、画期的な技術を持つ有望な企業を成長戦略の一環として集中的に支援し、世界的な競争力を持つ企業に育てることを目指しています。
フランスも、マクロン大統領のもとで創業間もない企業の育成に力を入れていることから、日仏両国で協力を進めることになり、13日、パリで開かれたスタートアップ企業の交流イベントで、両政府の関係者が共同声明を発表しました。
そして、外国進出を目指す両国の企業合わせて9社が事業内容を紹介し、このうち、フランスの企業は、スマートフォンの写真機能を使ってブランド品が本物かどうかがわかる技術を披露しました。
また、日本の企業は、脳から流れる弱い電気をセンサーが感じ取って人の動作を助けるロボットスーツを紹介しました。
両政府は今後、双方の企業どうしの提携や共同研究、それに互いの国への進出を支援するとともに、大企業との交流も促すことにしています。
ヨーロッパ進出を目指す日本のスタートアップ企業の経営者は「EU=ヨーロッパ連合への進出を考えたとき、フランスやドイツは大きなマーケットで、こうしたバックアップはありがたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB