来年春の皇位継承後、天皇皇后両陛下が、皇太子ご一家とお住まいを入れ代わられるまでの仮住まい先となる東京の高輪皇族邸で、17日から本格的に改修工事が始まりました。
「高輪皇族邸」は、かつて天皇陛下の叔父にあたる高松宮さまなどが暮らした邸宅で、平成16年以降、お住まいとして使われておらず、宮内庁は今年度中に、空調設備の改修などの工事を終える計画です。
17日は、4日前に現場事務所の設置が終わったのを受けて、本格的に改修工事が始まり、午前8時半に建設会社の社員や作業員合わせて10人ほどが、図面や工具を持って事務所から邸宅に向かいました。
宮内庁によりますと、高輪皇族邸の改修にかかる費用は、当初8億4000万円と見込んでいましたが、費用をできるだけ節約するという両陛下の考えを受けて、一時検討していた運動や研究のための施設の設置を取りやめるなどした結果、5億円台へと大幅に縮減される見通しだということです。
この見直しに伴って、両陛下は仮住まいの期間中、運動や研究のため、皇居にある施設に通われるということです。
-- NHK NEWS WEB