岡山県総社市の一部の地域は、豪雨による浸水と水につかったアルミ工場で起きた爆発事故で二重の被害を受けました。アルミ工場の隣にある会社では、機械が浸水したり工場の壁が吹き飛ばされたりするなどの被害があり、連休明けの17日も片づけ作業に追われています。
総社市下原では、記録的な豪雨による浸水の被害と、アルミ工場の爆発事故の影響で多くの建物が二重の被害を受けています。
このうち、爆発のあったアルミ工場の隣にある「川上鉄工所」では、建物の中がすべて見えるほどに屋根や壁、それに窓ガラスが吹き飛んでいます。
さらに、浸水の被害もあったため自動車部品を製造するために必要な機械のほとんどが使えない状態になりました。
連休明けの17日も、朝から同業者のボランティアとともに従業員などおよそ60人が片づけ作業に追われています。
この会社は、創業80年をこえる部品メーカーで、大手自動車会社などにギアやシャフトなどの部品を納めていて、秋ごろまでには一部の製造を再開したいということです。
川上鉄工所営業購買部の林祥次部長は「致命的な状況に追い込まれ、被災後は、ここが自分の会社だとは思えず涙が浮かんだ。何が何でも工場を復旧させるんだという気持ちで頑張っている」と話していました。
-- NHK NEWS WEB