「日野自動車」は、世界的な環境規制の強化に対応するため、二酸化炭素の排出量が多い大型トラックの分野で、国内で初めてとなるハイブリッド車を開発しました。
日野自動車が、17日、東京・羽村市の工場で公開したのは、総重量25トンの大型トラックで、来年の夏に販売を始めます。
このトラックはディーゼルエンジンに加えて、電池とモーターが搭載されているハイブリッド型で、二酸化炭素の排出量を従来の大型トラックより15%削減できるとしています。
販売価格は、従来よりも高くなるということですが、会社では、年間の軽油の燃料費を56万円減らすことができると試算しています。
会社によりますと、大型トラックのハイブリッド化は国内では初めてだということです。
大型トラックは小型や中型のトラックと比べて走行距離が長く、二酸化炭素の排出量が多いことが課題となっていますが、日野自動車は世界的な環境規制の強化に対応するため、ハイブリッド車の割合を高めていきたいとしています。
日野自動車・製品開発部の山口公一参与は「大型トラックは車量が重たいうえ、燃料の使用量が多い。小型から大型まで全体の領域で電動化技術をうまく使ってCO2の排出量を下げていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB