宇宙旅行の商業化を目指すアメリカの民間企業が、有人飛行を行う前の段階で最も重要と位置づけたロケットの打ち上げ試験に成功し、企業側は宇宙旅行の時代が目前に来ているとアピールしました。
アメリカのIT大手「アマゾン・ドット・コム」のCEOが立ち上げた宇宙ベンチャー、「ブルー・オリジン社」は、宇宙空間まで乗客を運び、数分間の無重力状態を体験してもらう宇宙旅行の商業化を目指しています。
18日、ブルー・オリジン社は、年内にも行う予定の、有人飛行試験の前段階として最も重要と位置づけたロケットの打ち上げ試験に成功したと発表しました。
今回の試験で、乗客が乗り込むことになるカプセル型の宇宙船はこれまでで最も高い上空118キロ余りにまで到達し、すべての装置が正常に作動したということです。
また、コストを低く抑えるためロケットのブースターは再利用することにしていて、宇宙船を打ち上げたあと、ブースターの着陸にも成功しました。
打ち上げをインターネットで中継した広報担当者は「皆さんをご案内するのはまもなくです」と述べ、宇宙旅行の時代が目前に来ているとアピールしました。
宇宙ビジネスの先進地、アメリカでは、複数の民間企業が宇宙旅行の商業化を目指して競争していて、このうち「スペースX社」は、年内に月を周回する有人宇宙船を打ち上げたいとしています。
-- NHK NEWS WEB