メルセデス・ベンツがヨーロッパで販売したディーゼル車に排ガスを不正に制御する装置を搭載したとしてリコールを命じられた問題で、メルセデス・ベンツの日本法人は、日本に輸入された車には原因となった装置が搭載されていないことを明らかにしました。
メルセデス・ベンツが先月、ドイツ政府から77万4000台のリコールを命じられた車種のうち、日本では「Cクラス」とSUVの「GLC」の2車種が輸入されています。
メルセデス・ベンツの日本法人によりますと、この2車種には、ドイツ政府が有害な排ガスの量を少なくみせて不正だとした装置は搭載されていないことが20日までに確認されたということです。
このためメルセデス・ベンツの日本法人では、この2車種の販売を続けるとしています。
今回のリコールをめぐっては、メルセデス・ベンツのブランドを展開する大手自動車メーカーの「ダイムラー」は、不正な装置を搭載しているとするドイツ政府の判断に対して「現在、異議申し立ての手続きを行っている」としていて、争う姿勢を示しています。
-- NHK NEWS WEB