記録的な豪雨のため広島県内で予定されていた食品の展示会が中止になり、余ったパンを譲り受けた東広島市の洋菓子店が市内の避難所にいる人たちに焼きたてのパンを届けました。
このパンは、東京の食品販売会社が広島県内で開かれる食品の展示会に出す予定でしたが、今回の豪雨で中止になったため、取り引きのあった東広島市の洋菓子店が600個を譲り受けました。
パンは冷凍されていたため、洋菓子店は、クロワッサンやチョコの入ったパンなど、合わせて230個をオーブンでこんがりと焼き上げました。
そして、焼きたてのパンが東広島市の青年会議所を通じて、市内の2か所の避難所に届けられると、避難している人たちは早速手にとってほおばっていました。
83歳の女性は、「パンはほんのり温かくておいしいです。いただけてありがたいです」と話していました。
洋菓子店の土久岡朋則さんは、「私も何かできないかと思い、知り合いからパンを譲ってもらいました。甘いパンを食べてエネルギーにしてもらいたいです」と話していました。
洋菓子店では、23日もパンを200個ほど焼いて、避難所に届ける予定だということです。
-- NHK NEWS WEB