おととし、大学生など15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故で、遺族たちが22日、記者会見し、年内にもバス会社などを相手取って損害賠償を求める訴えを起こす方針を明らかにしました。
おととし1月、長野県軽井沢町でスキーツアーのバスがカーブを曲がりきれずに道路脇に転落し、乗客の大学生13人と運転手など乗員2人の合わせて15人が死亡し、26人がけがをしました。
遺族たちで作る会は22日、都内で会合を開いたあと記者会見し、この中で、年内にもバス会社や運行管理担当の元社員、それに死亡した運転手の遺族などを相手取って損害賠償を求める訴えを起こす方針を明らかにしました。
事故をめぐっては、死亡した運転手が大型バスの運転に不慣れだったにもかかわらず指導を怠ったとして、警察がバス会社の社長らを業務上過失致死傷の疑いで書類送検しています。
遺族会の代表で事故で次男を亡くした田原義則さんは「来年1月で事故から3年となる。民事訴訟の準備は進めるが、事故の責任の所在を明らかにするためにも、検察には一日も早く起訴してもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB