熱中症の疑いで東京都内では今月に入って38人が死亡していることがわかりました。エアコンを使用していなかったケースが多く、東京消防庁は、冷房を適切に利用し、こまめに水分をとるよう呼びかけています。
東京都監察医務院や警視庁によりますと、熱中症の疑いで死亡した人は、東京都内で22日までの3日間で新たに21人確認され、今月に入ってからは、40代から90代までの38人にのぼっているということです。
このうち、江戸川区の集合住宅の部屋では、今月19日の夕方、1人暮らしの50代の男性が倒れて死亡しているのを住宅の管理会社の従業員が見つけました。部屋にはエアコンが設置されていましたが、電気が止められていたため、発見されたときには動いていなかったということです。
また、足立区の住宅では、22日の夕方、息子と2人で暮らしていた90代の女性が意識を失い、病院に運ばれたあと、死亡しました。
水分補給のために息子が女性に飲み物をあげようとしたところ、意識を失っていることに気付いたということです。部屋にはエアコンが設置されておらず、扇風機で暑さをしのいでいたということです。
東京消防庁は、冷房を適切に利用し、こまめに水分をとるよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB