世界で最も歴史のあるモーターショーの一つ、アメリカのデトロイトモーターショーが、開催時期を今までの1月から6月に変更すると発表しました。背景には、大手自動車メーカーがほぼ同じ時期に開かれているラスベガスの家電ショーに力を入れる傾向があり、老舗の自動車ショーがITの大きな流れにあらがえなかったとも言えそうです。
23日の発表によりますと、デトロイトモーターショーは、毎年1月の開催時期を2020年から6月に変更するということで、主催者側は、真冬を避けることで屋外での展示も可能になるとしています。
デトロイトモーターショーは前身も含めると100年以上の歴史を持ち、毎年、多くの自動車メーカーが新型車の発表などを行っていますが、最近では、自動運転などの分野でメーカーの垣根を越えてIT企業なども参入しています。
この裏返しで、ほぼ同じ時期にラスベガスで開かれる世界最大の家電ショー「CES」に力を入れる自動車メーカーも増えていて、ことしのCESにはトヨタ自動車の豊田章男社長も初めて参加しました。
デトロイトモーターショーの開催時期変更について、自動車メーカー各社は歓迎のコメントを寄せていますが、老舗の自動車ショーがITの大きな流れにあらがえなかったとも言えそうです。
-- NHK NEWS WEB