アメリカのトランプ次期大統領からメキシコ工場の建設計画を批判されたトヨタ自動車は、来週、アメリカで開かれるモーターショーに豊田章男社長が出席する予定です。トヨタとしてはアメリカに10の工場があり、雇用に貢献していることを強調し、粘り強く理解を求めることにしています。
トヨタは、2019年の稼働を目指してメキシコに新しい工場の建設を進めていますが、アメリカのトランプ次期大統領はツイッターで、「とんでもないことだ。アメリカ国内に工場を作らないのならば、高い関税を払うべきだ」などと批判しました。
これに対して、トヨタは、現時点で計画を見直す予定はないとしています。
トヨタの豊田章男社長は、来週、アメリカのデトロイトで開幕するモーターショーに出席する予定です。
トヨタは「アメリカ国内の生産の規模や雇用が減ることはない」としており、引き続き、アメリカに10の工場があり、13万6000人の従業員を雇用するなど、アメリカ経済に貢献していることを強調し、粘り強く理解を求めることにしています。
トランプ次期大統領が批判の矛先を日本企業に向けてきたことで、メキシコに工場がある日産自動車やホンダ、それにマツダなど、日本のほかの自動車メーカーも警戒感を強めていて、政権発足後に打ち出される経済政策など今後の動向を慎重に見極めることにしています。
-- NHK NEWS WEB