電気自動車を普及させるEVシフトが世界的に進む中、経済産業省は、2050年までに、世界で販売する日本の乗用車をすべて電気自動車やハイブリッド車といった電動車にする目標を正式に決めました。
24日、経済産業省で開かれた今後の自動車戦略を検討する会議には、トヨタや日産、ホンダなど自動車メーカーのほか、大学教授などの有識者が集まりました。
この中で、長期的な目標として、2050年までに日本の自動車が排出する二酸化炭素などの温室効果ガスを、2010年に比べて8割程度削減することを決めました。
これを達成するため、2050年までに世界で販売する日本メーカーの乗用車を、すべて電気自動車やハイブリッド車、それに燃料電池車といった電動車にすることを目標とし、産学官が連携して新しい電池やモーターなど次世代技術の開発を進めるとしています。
会議の最後に、世耕経済産業大臣は「今回決めた長期的なゴールは、世界全体に電動車を普及させ、地球規模で温室効果ガスの排出をなくすチャレンジに積極的に貢献するというメッセージだ」と述べました。
中国やヨーロッパを中心に電気自動車を普及させるEVシフトが進む中、経済産業省は今後、新しい燃費基準など具体的な計画を検討し、日本の自動車産業の強化につなげたい考えです。
-- NHK NEWS WEB