日本の自動車大手3社が去年1年間に中国で販売した新車の台数がそろって過去最高を更新し、中国政府による自動車の販売刺激策が日本勢の業績を押し上げた形となりました。
日本の自動車大手3社の発表によりますと、去年1年間に中国で販売した新車の台数は、日産自動車が135万4600台で前の年と比べて8.4%の増加、ホンダが124万7713台で24%の増加、トヨタ自動車が121万4200台で8.2%増加しました。
3社とも年間の販売目標を上回り、年ごとの中国での新車販売台数としては過去最高を更新しました。
これは、SUV=多目的スポーツ車への買い替え需要が根強かったことに加え、小型車を対象にした減税措置など政府の販売刺激策を背景に、中国市場全体が2桁の大幅な伸びを見せたことによるもので、政策効果が日本勢の業績も押し上げた形となりました。
ただ、ことしの中国市場をめぐっては、小型車の減税幅が縮小することなどから、販売の伸びは去年より鈍るという見方を業界団体が示しています。
トヨタも、ことしの目標について具体的な伸び率は示さず、「去年の実績以上を目指す」とするにとどめる慎重姿勢で、世界最大の自動車市場での各社の販売の行方が注目されます。
-- NHK NEWS WEB