アメリカのトランプ大統領の長女で、大統領補佐官を務めるイバンカ氏の名前を冠したファッションブランドが事業を終了することになりました。イバンカ氏が公職と事業との両立が難しくなったと判断したものとみられています。
イバンカ氏が展開しているファッションブランド「イバンカ・トランプ」の運営会社は24日、ソーシャルメディアを通じて事業を終了することを明らかにしました。
イバンカ氏は2007年に、働く女性をターゲットにしたブランドを立ち上げ、去年、会社の経営から退きましたが、アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によりますと、株式は保有し続け、重要事項の決定には関わるなど影響力を残してきたということです。
アメリカのメディアによりますとイバンカ氏は大統領補佐官の職務に専念することを事業終了の理由にあげ、18人の従業員は全員、解雇されるということです。
ただ、このブランドをめぐっては、アメリカ有数の大手デパートがトランプ大統領の政策に反発する団体から不買運動の標的にされて販売を取りやめるなど、経営を取り巻く環境が厳しくなっていました。
またイバンカ氏は会社の利益のために公職を利用しているという批判が出る中で、事業との両立が難しくなったと判断したものとみられています。
-- NHK NEWS WEB