今回の豪雨で被害を受けた愛媛県の宇和島市にある水産高校の実習船が25日、航海の訓練から戻り、途中帰港した宮崎県で現地の高校生から受け取った支援物資を持ち帰りました。
愛媛県の宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」で届けられたのはシイラの油漬けの缶詰およそ2500個で、宮崎県の宮崎海洋高校の生徒が地元の企業と開発し、災害用として備蓄していました。今月17日、宇和島水産高校の生徒たちが航海の訓練のために宮崎港を訪れた際に、豪雨の被災者の支援に役立ててほしいと受け取ったということです。
缶詰は宇和島市の救援物資集配センターに運ばれ、水産高校の生徒たちが「宮崎海洋高校の皆さんの温かい気持ちと一緒に缶詰を持ち帰りました」と市の職員に到着を報告しました。缶詰は今後、市内の避難所で被災した人たちに提供されるということです。
断水が続く宇和島市三間町に自宅がある2年生の兵頭亜門さん(17)は「地元が大変なときに助けてもらって本当に感謝しています。次の災害の時には自分ができることで恩返しをしたい」と話していました。
宇和島市の玉田光彦副市長は「支援を頂き大変ありがたい。地元が早く元気になるよう市民に配りたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB