広島県呉市では、JR呉線が今回の豪雨で不通となり、広島駅との間などで代行バスが運行されています。ただ、通行止めなどの影響で道路の渋滞が激しく、代行バスは早朝の便から混雑しています。
今回の豪雨でJR呉線が不通となっているため、JR西日本では今月21日から呉駅と広島駅、広駅と広島駅をそれぞれ直行する路線など、合わせて5つの路線の代行バスを運行しています。
ただ、呉市と広島市を結ぶ「広島呉道路」の一部区間の通行止めなどの影響で、呉市内では通勤時間帯を中心に渋滞が激しくなっています。
この渋滞の影響で、呉市内と広島駅を結ぶ代行バスでは所要時間が当初の想定の倍近い、3時間程度もかかる便が出ています。
このため呉市内のJRの駅前では、渋滞が激しくなる前に移動しようと午前6時の始発のバスを待つ乗客の長い列ができていました。
列の先頭にいた30代の会社員の男性は「朝の4時50分ごろから並んでいます。会社からは遅刻してもいいと言われましたが、遅れたらよくないと思い、早めに出ました」と話していました。
広島市内の勤め先に向かうという40代の会社員の女性は「きのうは、帰りもとても混んでいて、3時間以上かかりました。こういう状態が続くと、倒れてしまう人が出るのではないか心配です」と話していました。
呉市では、渋滞を緩和するため、代行バスの積極的な利用や時差出勤の導入などを市民や企業に呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB